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2020年 7月 6日 解きっぱなし?
皆さんこんにちは。
横浜国立大学理工学部 担任助手1年の中村祐貴です。
勉強の進捗いかがでしょうか。
さて、このブログでは復習について考えていこうと思います。
よくいる「典型的な」タイプとしては、ただ問題をやみくもに解いて、答え合わせして、終わり。
これではただ問題を解きっぱなしにしているだけにすぎません。
東進では様々な問題に触れることのできるコンテンツを提供していますが、それを解きっぱなしにし続けてしまったら、もはやそれは時間の無駄というものです。
しっかりと復習することを通して「消化」し、自分のものにしなければなりません。
具体的にはどうしていけばよいのでしょうか。
①できなかった箇所の確認
②問題の意図の把握
③考察
順に見ていきましょう。
まず、①できなかった箇所の確認 は当然ですよね。さすがにやらない人はいないと信じていますが。
もちろんこの確認には、そこをできるようにするための補強作業も含みます。
内容をしっかりと理解する部分ですね。
ここを怠っていたら、進歩はありません。着実に取り組みましょう。
次に、②問題の意図の把握。結局この問題は何をやらせたいのか。
基本的に問題というのは、何かしらの意図をもって作られています。
あなたが作問者だとしましょう。
どのようにして、出す問題を決めますか?
これはしっかりと身につけておいてほしいな、ということを含んだ問題にすると思います。
それが模試や入試の作る人の考え方なのです。
つまり、問題を見てその「問題のねらい」を見えるようにすることこそが、解くときの「方針」に繋がるわけです。
問題の中から作問者の意図を抽出していくことにより、自分に必要なessenceを身につけていくことができます。
そして最後に、(but not least) ③考察 です。
その抽出したものを他にどこで使えるか、また問題の設定を少し変えたら答えはどう変わるか、より簡潔に答えるにはどうしたらよいかなど、一つの問題をとっても考えられる情報はたくさんあります。
それは、多角的な視点を養うとともに深い考察力を身につける訓練でもあります。
ここまでくれば、今後同様の問題が出ても対処できるでしょう。
とはいえ、一度復習したからと言ってすべての情報を頭の中にとどめ続けられるわけではありません。
人間忘れるものです。ここに完全性を求めてはいけません。これに固執することこそ不毛です。(あなたが天才的な記憶力の持ち主ならば別ですが)
だからこそ潔く復習するのです。復習を復習することもよい勉強になります。
過去の思考回路がたどれるわけですからね。
そこを補足修正していきながら、着実に自らの知識体系・思考体系を強化していきましょう。
ここまでのことをすべてやろうとすると、全く次の問題に手を付けられない!なんてことに陥る人もいるかもしれません。
ただ、よくよく考えてみましょう。そもそもなぜあなたはその問題を解いているのですか??
もし問題をたくさん解きたいというための一問ならば、さっさと次に進んだほうが良いかもしれません。
しかし、真に学力を上げるための問題演習であり模試なのですから、解きっぱなしにして未消化にしておくことほどもったいないことはありません。
色々手を付けたい気持ちもわかりますが、まずは目の前の問題にけりを付けることです。
実力をつけるのに近道はありません。着実に頑張りましょう。
私も負けないように邁進してまいります。
担任助手1年 中村 祐貴